筒香　5年ぶりDeNA復帰決定　背番25空けて誠意　争奪戦の巨人に断り、近日中に正式発表 　ジャイアンツを退団した筒香嘉智内野手（32）が15日、DeNAと契約合意したことが分かった。近日中に正式発表される。所属当時の背番号「25」を空き番にするなど誠意を見せてきた古巣に、5年ぶりに復帰する。 　萩原龍大チーム統括本部長は14日のヤクルト戦後「彼が戻って来た時に大きなピースになると信じて待っていた」と語っていた。これまで外国人野手を補強するべきではないかというファンの声は耳に入っていたが、筒香の復帰を想定しての編成であったと説明。代理人を通じて「大事に思っている選手」と伝えてきたという。 　レイズ、ドジャース、独立リーグなどを渡り歩いた筒香は渡米5年目の今季、マイナー契約でジャイアンツの招待選手としてメジャーキャンプに参加。3月13日にマイナー降格し、同21日に退団した。米球界のオファーを待ったが日本球界復帰を決断し、9日に帰国。巨人も水面下で条件提示を行うなど獲得に動いていたが、この日断りの連絡を入れた。 　DeNAは開幕から「2番・一塁」だったオースティンが右太腿裏の肉離れで戦線離脱。以降は1勝2敗で、平均1・67得点と不安材料となっている。佐野、牧、宮崎の主軸に、筒香が加われば打線は厚みを増す。萩原チーム統括本部長は「外野、ファーストあたりで考えている」と構想を明かしていた。 　DeNAファンが12日のヤクルト戦後に応援歌を熱唱するなど人気は健在。将来の監督候補にもなりうる。26年ぶりのリーグ制覇を目指すチームに、かつての4番が戻ってくる。